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映画「千年女優」感想 

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荘司美代子、小山茉美 他

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久々に見たら、感想書きたくなったので。

※この感想には本編中のネタバレが含まれています。あと長文注意。

5年ぶり2回目の視聴です。この映画の感想は前のブログにも書いたけど、当時とはかなり印象が違って見えたので、記念に感想を残しとくことにしました。これがスルメ映画というものか。

まずは当時と印象が変わらなかったところ。映像と音楽の素晴らしさ。

今監督の作品すべてに共通することかもしれないけど、色彩感あふれる作画と、存在感のある平沢音楽が、しっかり共存してます。すごく主張の強い音楽なのに、映像が負けてないどころか、お互いに引き立て合っている凄さ。映像と音楽がここまで対等なアニメ、他に私は知りませぬ。

当時も今も分からなかったところ。現代と過去と虚構が混在する時系列。

個人のインタビューに基づいた回想録って、かなり美化されている記憶もありますよね、てことなのかな分かりません。現実に起こったことなのか、千代子さんの妄想なのか、その両方を織り交ぜた創作なのか、境界があいまいなので、感動しかけたところで頭を引っかきまわされます。

ただ、ひたすら意味不明なわけではなく、混沌としている構成自体が、千代子さんの生きた時代と、千代子さんの歴史を感じさせてもくれるので、置いてけぼり感は少ないんですけどね。

違って見えたところ。千代子さんと千代子さんを取りまく人々。

当時は一途に恋心を貫く千代子さんに憧れて、優しくありつづけた絵描きさんにときめいてました。この映画も”恋愛もの”という印象で、千代子さんのことも好意的に受け止められてました。

でも、今見ると、千代子さん残酷っす・・・。老婆が言っていた『自分の恋心に身を焼かれる』という意味が、なんとなく理解できました。当時この辺の話は完全にスルーしてたんだなぁ・・・。

小さな想いを寄せた人が、約束と現物を残したまま消えてしまったうえに、その人と時代の節目節目にすれ違うなんて、すごく残酷。そんな千代子さん達に振り回される周りに共感してしまう。

もちろん、千代子さんと絵描きさんのすれ違いは、凄くドラマティックで感動しました。空爆後に自宅から千代子さんの画が出てきた場面は、当時も今もぐわっと泣かされる名場面です。でも、今見ると、嫌味な先輩女優も、嫌味な映画監督も、嫌味な官憲も、それぞれに泣かされました。

特に傷の男の懺悔シーンは、この映画で一番ドラマティックな場面。千代子さんと絵描きさんを唯一知る人間として。絵描きさんを殺したと告白することで、絵描きさんは実在の人物だったと証明できる人間として。混沌とした時代を生きた人間として。この人の存在は欠かせません。

それに、最後の千代子さんの宇宙射出シーン。この場面の意味も、当時は分からなかったけど、永眠の比喩だったんですね。そうすると、臨終の瞬間の自己肯定の言葉も、恋に生きた私サイコーな言葉ではなく、自分は悲劇のヒロインでは終わらないという言葉に思えて、ニヤつきました。

最後まで主人公として生を終えるという意味で、どこまでも自分は女優で、自分の生涯さえも壮大なエンターテイメントとして締めくくる。死を迎えるとき、こんな風に自分を肯定できれば。

今監督の映画作品として、一番エンターテイメントしてるのは「東京ゴッドファーザーズ」なんだろうけど、この「千年女優」も、かなり間口の広い作品だと思います。戦前・戦中・戦後を含んだ昭和史でもあるので、アニメに偏見がありそうな、年代高めな方にも、受け入れてもらえそう。

どんな年代でも必ず響く部分が見つかるような、素晴らしい作品でした。でも地震シーンがちょこちょこあるから注意。あと惜しむべきは、BDが出ていないこと。HD画質なりBD画質に慣れた身には、画質の粗さはやはり気になりました。私にとって大事な作品なので、BD化してほしいです。

2013/07/18 Thu. 00:19 [edit]

Category: 映画

Thread:アニメ・感想  Janre:アニメ・コミック

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コメント

拍手レス>

無駄に長い感想文を読んでいただいてありがとうございます。噛めば噛むほどおいしくなるのか、飽きてしまうのか、という違いはあるにしても、新しい発見ができる面白さって、なんだか気持ちいいですよね。スッキリします。

茶葉 #- | URL | 2013/07/27 00:34 * edit *

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